最近は、衝突被害軽減ブレーキシステムを導入した車が増えています。
乗用車はもちろん、トラックやバスなどにも先進安全技術として取り入れられていますが、「自動ブレーキ」や「自動停止」装置ではないことは、皆さんご存知ですね。
2019年1月から被害軽減ブレーキを「自動」で止まるような装置としてメーカーが宣伝することは禁止されていますが、運転者の中には今でも「私の車には自動ブレーキがついているから安心だ」などと言う人がいます。
いつも自動で止まるものだと誤解していると事故にあいやすいので、注意が必要です。
こうしたブレーキシステムは、「衝突の危険を警告し、避けられない場合は被害を軽減するための回避動作を援助する機能」とされていて、車の速度や天候条件などによっては故障していなくても作動しないことがあります(国土交通省の実験映像はこちら)。
国土交通省の調査によると、運転者が「衝突被害軽減ブレーキが作動する」と過信して事故に至ったのではないかと疑われるケースが増加しているということです。
2017年には72件だったものが、2018年には101件、2019年には80件(9月現在速報値)と増加基調で、装置の不調で衝突に至った場合でも、安全運転の責任は運転者本人にあると警戒を呼びかけています。
せっかく安全装置があっても、過信して車間距離などを詰めすぎていると、いつか事故に至ります。自らの運転態度を反省しながら装置を活用しましょう。
(シンク出版株式会社 2019.12.19更新)
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