さる12月31日午前11時半ごろ、岐阜県各務原市で信号機のない横断歩道を渡っていた50代の女性が、軽乗用車に追突された乗用車にはねられて死亡する事故がありました。
事故は、女性が運転する乗用車が横断歩道を渡っている歩行者に気づき停止したところ、後ろから来た男性が運転する軽乗用車が追突し、そのはずみで停止ていた乗用車が前進して横断歩行者をはねたものです。
歩行者が道路を横断していると、走行している車は当然停止することになりますが、後続車は停止している車に気づくのが遅れて追突することがあります。
追突する車のドライバーとしては、こんな所で停止する車はいないと漫然と運転しているか、わき見運転をしていて停止車両に気づくのが遅れるのだと思います。
歩行者は横断歩道に限らず、横断歩道がない場所でも横断してくることがあります。
前に車が走行している場合には、急に停止するかもしれないと考え、急停止しても追突しないように、前車と車間距離をとって追従するとともに、前車のブレーキランプが点灯したら、すぐにブレーキを踏める態勢で追従しましょう。
(シンク出版株式会社 2020.1.10更新)
長時間労働になりがちなトラック運転者には、拘束時間や運転時間など、それぞれに限度時間等が定められており、これを「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(改善基準告示)と呼びます。
本告示は平成元年2月9日に定められましたが、今日においても事故は絶え間なく発生しており、その多くに改善基準告示違反が認められます。なかには故意に改善基準告示を破っている事業所もあるかもしれませんが、大半は改善基準告示を理解できていないと考えられます。
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