さる1月10日午後11時半ごろ、名古屋市西区の横断歩道を渡っていた21歳の男性会社員が走行してきた乗用車にはねられ、意識不明の重体となる事故がありました。
また、111日午前1時前には、愛知県知立市の信号のない道路を横断していた34歳の男性会社員が走ってきた乗用車にはねられ、死亡する事故がありました。運転者は調べに対し「男性に気づいたが間に合わなかった」と供述しているということです。
いずれの事故も、発生時刻は深夜の時間帯で、場所も信号機のない片側1車線の見通しのよい直線道路で起きています。
ほとんどのドライバーは、深夜走行するときには車の通行量も少なく、直線道路となるとどうしてもスピードを出しがちになります。
しかし、夜間のライトの照射範囲は、上向きにしろ下向きにしろ一定の距離までしか照らしませんので、スピードを出して走れば走るほど、歩行者を発見してから避けることができる距離は短くなります。
そのため、往々にして「気づいたときには間に合わなかった」ということになるのです。深夜走行するときは、歩行者の横断を予測しておくとともにスピードを落として運転しましょう。
(シンク出版株式会社 2020.1.23更新)
交通事故には、交差点右左折時や進路変更時、バック時、夜間の歩行者横断時など典型的な事故パターンが存在します。
それぞれのパターンには事故を起こしやすくする危険要因が存在するため、あらかじめ危険要因を理解して行動することができれば、事故の確率を飛躍的に減らすことが可能になります。
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