先日、信号のない交差点の手前で停止している車がいたので、横断歩行者を待っているのなら見上げた車だと思っていると、一向に動かず、よく見ると運転者は交差点の近くの自動販売機に飲料を買いに行っていました。
このように、交差点でのルール違反を気にしない運転者が多くいるので驚かされます。
交差点にはいろいろな駐停車のルールがあるのをご存知ですね。
まず、交差点の周囲5m以内は、駐車はもちろん停車も禁止です。もし、横断歩道や自転車通行帯があれば、その端から5m以内が駐停車禁止ですから、もっと手前から駐停車してはいけないということです。
交差点で止まっている車があると、それを追い越そうとして後続車が無理な動きをしたり、歩行者などが車の死角に入ってしまうので、交通事故の危険が非常に大きくなります。
交差点は事故多発地点ですが、こうした行為が事故を誘発している部分もあると思われます。
少しの間だけ乗員を降ろすだけだからとか、買い物をする間だけだからといった自分勝手な理由で交差点の状況を危険にさらすのはやめましょう。
(シンク出版株式会社 2020.2.7更新)
小冊子「大丈夫?あなたの運転知識」は、勘違いしやすい交通ルールや、運転知識をQ&A形式でチェックし、正しい運転知識を身につけられる交通違反、交通事故防止のための教育教材です。
※監修
信田正美(元・岐阜県警察本部交通部管理官)