さる2月17日午後3時ごろ、埼玉県久喜市で乗用車が病院の駐車場に入ろうと右折したところ、歩道を進行してきた自転車をはね、死亡させる事故がありました。
この事故のように、病院やショッピングセンターなどの道路外の施設に入る際に、歩道を走行してくる自転車と衝突する事故が少なくありません。
こうした事故の原因は、大きく分けると二つあると思います。
一つは、横断歩道を横切るときに、その手前で一時停止する義務があるのですが、そのルールが守られていないことです。ドライバーのなかには、歩行者がいない場合には一時停止をする必要がないと勘違いしている人がいますが、歩行者がいないときでも一時停止する必要があります。
もう一つは、歩道にいる歩行者の存在を忘れてしまうことです。道路外施設に入る前に、歩道にいる自転車を追い抜くことがありますが、施設に入る前に自転車の存在を忘れてしまい、一気に右折して衝突するのです。
道路外施設に入るために歩道を横切るときには一時停止を徹底するとともに、歩道にいる自転車に十分に注意してください。
(シンク出版株式会社 2020.2.26更新)
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