さる2月21日午前11時45分ごろ、埼玉県久喜市の交差点で、左折しようとした大型トラックが、同じ方向から進行していた女子高校生の自転車を横断歩道上ではねて、死亡させる事故がありました。
交差点を左折する車が、左後方から進行してくる自転車と衝突する事故は少なくありません。
その原因として考えられるのは、交差点に近づく前に左側を走行している自転車を見ていないか、その存在を気にしていないことがあげられます。
交差点に入る前に、左側を走行する自転車を追い抜いていると思いますが、左折するときには自転車の存在を忘れているのです。
そのために、左折するときにミラーや目視で左側の確認をすることが疎かになったりして、見落としてしまうのです。
左折する前に、追い抜いた自転車の存在を気にしていたら、ミラーなどに映っていなくても、死角に隠れているかもしれないと考えて何度でも確認すると思います。
左折するときには、その手前で自転車がいないかを確認するとともに、自転車がいたら横断歩道の手前で停止して、先に行かせるような運転をしてください。
(シンク出版株式会社 2020.3.3更新)
交通事故には、交差点右左折時や進路変更時、バック時、夜間の歩行者横断時など典型的な事故パターンが存在します。
それぞれのパターンには事故を起こしやすくする危険要因が存在するため、あらかじめ危険要因を理解して行動することができれば、事故の確率を飛躍的に減らすことが可能になります。
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