先日、大阪府の詐欺グループが故意に車にぶつかり、スマートフォンが壊れたと偽って、新しいスマホや修理代名目の現金をだまし取る行為を繰り返していたとして逮捕される事件がありました。
このグループは、路地などで徐行中の車のドアミラーなどにわざと接触し、もともと壊れていたスマホを路上に落とすなどして、虚偽の被害を訴えて、新しいスマホを買わせたり、修理費用名目の現金をだまし取っていました。
住宅街などあまりスピードが出ない道路で、自転車や歩行者などと接触し、物損や相手が大したケガをしていないときなど、示談で済ませようとする人が少なくありません。
その背景には、警察に届けると実況見分などで時間がかかる、違反点数が付加されるのではないかなど、ドライバー側の事情があります。
しかし、大したケガではないと思っていても、大きな負傷が隠れていたりすることがあり、警察に届けてないと後で保険金が降りないことがあります。また、こうした詐欺グループの策略に引っかかっていることもあります。
どんな小さな事故でも、警察に届けておくことが鉄則です。とくに、詐欺まがいの行為があれば、警察を呼ぶことで解決します。
(シンク出版株式会社 2020.3.4更新)
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