以前もお話しましたが、交差点角にあるコンビニエンスストアや飲食店の駐車場を利用し、そこをすり抜けてショートカットする「コンビニワープ」などと言われる行為は、駐車場にいる歩行者にとって非常に危険です。
さる3月14日午後9時半ごろ、大分県宇佐市の交差点角にある飲食店の駐車場で、家族と食事を終えて店から出てきた3歳の女の子が軽トラックにはねられて死亡しました。
軽トラックを運転していた71歳の男性は、交差点を左折するため駐車場のすり抜け走行をしていたということで、「女の子に気付いたときには、間に合わなかった」と供述しています。
交差点の信号を避けて少しでも早く行こうとしていたのだと思いますが、夜間などはとくに駐車場のなかの見通しが悪く、歩行者を見落としやすくなります。
本来、お店にくる客が入る駐車場ですから、車はゆっくり動き歩行者も安心して行動しています。
そのような場所を道路として使用することは明らかにマナー違反ですが、何よりも「自分さえ早く行ければいい」という身勝手な考えがあり、それが事故の大きな要因となっています。
皆さんも、駐車場をワープする行為は卑劣で危険な運転行動であることを自覚し、絶対にしないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2020.3.19更新)
駐車場や構内では思わぬ事故が発生することがあります。
駐車場などでは、「見える危険」だけでなく「見えない危険」も予測して運転することで、事故のリスクを減らすことができます。
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