さる3月1日午後8時ごろ、宮城県仙台市の国道45号で、右折しようとした乗用車と直進していた2人乗りのバイクが衝突し、運転していた16歳の男子高校生が重傷を負い、後部座席に乗っていた17歳の少年が意識不明の重体となる事故がありました。
事故の現場は見通しのよい直線道路で、乗用車を運転していた男性は「(右折して)飲食店の駐車場に入ろうとしていた」と話しているということです。
対向車線を横切ることになる右折時には、対向車に注意しなければなりませんが、信号機のある交差点の場合には、対向車の動きは信号制御でコントロールされますので、比較的安全に右折することができます。
ところが、今回の事故のように信号機のない場所を右折する場合には対向車は停止することはありませんので、ドライバーは次々に走行してくる対向車の切れ間をぬって右折することになります。
このとき、焦って右折しようとして少しでも判断を誤ると、衝突事故につながってしまいます。
信号機のない場所で右折するときは、対向車の間をぬって右折するのではなく、対向車がいなくなるまで待つようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2020.3.26更新)
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