最近の事故を見ていると、とっさのときにハンドルで逃げようとして車が、大きな事故を起こしているような印象を受けます。
たとえば、左側から急に犬が飛出してきて、ハンドルで右に切って逃げようとします。ほとんどのドライバーは、うまく犬を避けられると思いますが、問題はその後の行動です。
昔、レーシングドライバーに話しを聞いたことがあるのですが、とっさにハンドルで避けることはほとんどの人ができるのですが、車を元の位置に戻すことは、難しいということでした。
いうまでもなく、走行している車は大きな運動エネルギーを持っており、その大きさはスピードの2乗に比例して大きくなります。
仮にハンドルで避けることができても、そのままのスピードで走行しているのですから、万一電柱などに衝突でもすれば相当な衝撃力が加わり、被害は甚大になることは間違いありません。
そういうことを考えると、とっさのときにはハンドルで逃げるのではなく、まずブレーキを踏むことだと思います。
もし、衝突したとしてもそのときスピードを少しでも落とすことができれば、衝撃力は小さくなりますので、相手に与える損害も少なくさせることができるからです。
危険を感じたら、まずブレーキを踏む、日頃からこのクセをつけましょう。
(シンク出版株式会社 20206.16更新)
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