さる6月11日午前8時ごろ、北海道室蘭市の国道37号を走行していた乗用車が運転を誤ってコントロールを失い、中央分離帯に乗り上げ街路灯に衝突する事故がありました。
現場は、片側2車線の緩やかな左カーブになっており、事故当時、路面は濡れていたということです。
雨の日に車を運転するにあたって、いちばん注意しなければならないのは、路面が濡れて滑りやすくなっているということですが、運転するドライバーには、雨の日でもそうした感覚がないまま運転しているように思います。
道路が冠水しているような状況なら、さすがにスピードを落として走行するのですが、少し雨が降っている程度では乾燥路面と同じようなスピードで走行する人がほとんどです。
ご存じだとは思いますが、いちばん滑りやすいのは雨の降り始めといわれていますし、路面が少し濡れている程度でも結構スリップしやすくなります。
日本列島は梅雨の時期に入っており、各地で雨が降り続いていますが、雨の日に晴れた日と同じスピードで走るのは危険です。いつもより2割程度スピードを落とすようにしてください。
(シンク出版株式会社 2020.6.24更新)
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