あおり運転で検挙されると運転の仕事は不可能に!

あおり運転は免許取消し

 すでに皆さんはよくご存知のことだと思いますが、明日6月30日から改正道路交通法が施行され、いわゆるあおり運転をしたドライバーは、「妨害運転」違反として厳罰に処せられることになります。

 

 車間距離不保持や急な割込み違反などをして、危険を生じる恐れのある行為で他の車を妨害する意図があったと判断されたときは、3年以下の懲役または50万円以下の罰金という重罪となります(※)。

 反則金の適用はなく、違反点数も最低で25点と高くなり、即座に免許取消し処分を受けることになります。

 

 通常の車間距離不保持違反の場合は違反点数が高速道路でも2点ですから実に12.5倍です。25点で免許を取り消された後、欠格期間は前歴なしで2年となります。

 

 事故にならずにまた初犯であれば、罰金刑で済むか懲役刑でも執行猶予がつくことはあるかも知れませんが、最低2年間は運転免許を再取得できないのですから非常に厳しい処分です。

 

 さらにあおり運転が死傷事故に結びついた場合は、危険運転致死傷罪の適用により最長20年の懲役実刑を受ける可能性があり、欠格期間も最高10年となります。

 

 前車の行動にカッとして車間距離を詰めるような行動は、厳に慎みましょう。あなたが車で仕事をしているなら、妨害運転違反をすると職を失ってしまう可能性があります。

 

(シンク出版株式会社 2020.6.29更新)

※著しい危険を生じさせた場合は5年以下の懲役又は100万円以下の罰金。→ 詳しくは、政府広報も参照。 

■危険・迷惑な運転を防ぐドライバー指導用の小冊子(改訂新版出来!)

 最近、高速道路で他の車をあおって停止させ事故を誘発したり、運転中スマートフォンを操作して重大事故を誘発するなど、「ドライバー失格」としか言いようのない行為が目立つようになり、取締りや罰則が極めて厳しくなっています。

 

 この冊子では、代表的な危険・迷惑運転を取り上げ、その罰則の重さと運転上の注意ポイントを解説しています。

 このたび改訂2版を発行し、2020年6月30日施行の改正道交法に準拠し、あおり運転厳罰化妨害運転違反の創設等)について収録しました。

 

 セルフチェック欄を設けていますので、自分が無意識のうちに危険・迷惑運転をしていないかチェックすることができます。今まさに、事業所にとって運転者教育に最適の小冊子です。

 

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