少量のアルコールでも判断を狂わせる

 さる6月20日午後9時ごろ、大阪府和泉市のコンビニの駐車場に止まっていた乗用車が外に出ようと動き出した直後に、隣にいた車に店から戻ろうとしていた男性をひいて死亡させる事故がありました。

 

 乗用車を運転していた歯科医の男性の呼気から、酒気帯び運転の基準値に満たないアルコールが検知されたということで、警察の調べに対し、男性は酒を飲んで運転したことを認め「発進してすぐにひいてしまった」と話しているということです。

 

 この事故を見ていると、たとえ基準値以下の少量でもアルコールが体内に残っていると、運転に及ぼす影響は少なくないということを改めて感じさせます。

 

 通常なら、駐車場から発進した直後に歩行者に当たったのなら、あまりスピードが出していませんので、大きな事故にはなりにくいと思います。それが死亡事故になるほどですから、かなりのスピードで急発進させたのではないかと思います。

 

 たとえ少量でもアルコールが体内にあると理性がマヒして、正常な判断を狂わせることがあります。

 基準値以下のアルコールでも、飲んだら絶対に車を運転しないようにしてください。

(シンク出版株式会社 2020.7.9更新)

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 とくに「酒気残り」が運転に与える影響に注目し、体内のアルコール残量とドライバー本人の酔いの感覚とに大きなズレがあることを検証し、注意を促します。

 

 また、飲酒運転の罰則も解説していますので、「飲酒運転は犯罪であり絶対に許さない!」と飲酒運転根絶を強く訴える内容です。

 

 指導:金光義弘(川崎医療福祉大学特任教授)

 

 

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