さる7月6日正午ごろ、高知県吾川郡仁淀川町で坂道をバックしていた軽乗用車の後輪が道路から外れ、アクセルを踏み込んだところ車が縁石に衝突し、この衝撃で運転していた89歳の男性が車から投げ出され、車の下敷きになって死亡するという事故が起こりました。
この男性は私道から町道にバックで出ようとしていたそうですが、走行していた道より町道は50センチほど低くなっていて、この段差で車が脱輪し、事故の衝撃で15メートル離れた畑に突っ込んだと見られています。
50センチもの段差がある場所をバックしたこと自体が危険だったと思われますが、道路から車輪が外れたとき、無理にアクセルを踏んで解決しようとすると、車に思わぬ力がかかり暴走することがあります。
車のタイヤを側溝などに落としたとき、強くアクセルを踏んですぐ脱出しようと考えないようにしてください。まずは停止して、冷静に車の状態を確認することが重要です。
周囲の人に協力してもらって落ちた車輪を持ち上げたり、板などをタイヤの下に入れて脱出するなどいくらでも安全な脱出方法があります。
脱輪してパニックに陥ると、事故を起こす危険があると意識しておきましょう。
(シンク出版株式会社 2020.7.20更新)
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