季節柄、子どもを連れてドライブする機会が増えていると思いますが、6歳から12歳の小学生を車に乗せるとき、シートベルトを確実に着用させるように気をつけてください。
というのは、交通事故総合分析センターの調査(※)によると、助手席や後部座席同乗者の死傷者数の過去10年間推移を年齢層別にみた場合、20歳から64歳までの成人の減少傾向が顕著なことに比べて、6歳以上12歳未満の子どもの減少があまりすすんでいないことがわかりました。
6歳~12歳の子どもの場合は、シートベルトの着用効果が十分に発揮されていないため死傷者数の減少が小さいことが指摘されています。
12歳未満の小学生では、身長が低いためシートベルトの肩ベルトがずれていたり、姿勢が悪くて外れかけていたりする例があり、これらの点が衝突時の危険に結びついていると同センターでは分析しています。身長が低い小学生へのベルト着用効果を上げるためには、椅子の高さをかさ上げするジュニアシートなどの併用が重要です。
また、大型ワゴン乗用車に親戚の子ども等を乗せる場合、乗車定員としては子ども3人で大人2人分とカウントできるため、席数以上の子どもを乗せ後部座席でシートベルトのない子どもがいるケースがあり、これも衝突時の被害を招いています。
子どもの体格にあったベルトの調節を行い、シートベルトを着用していない子どもがいないように配慮しましょう。
※イタルダインフォメーション№131「小学生にシートベルトを適切に着用させていますか」
交通事故総合分析センター
(シンク出版株式会社 2020.8.11更新)
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