さる8月19日、広島県福山市交差点で信号待ちをしていたトラックの運転席が突然爆発して、フロントガラスやドアが吹き飛び、車体が大破する事故が起こりました。幸い、運転者の20代の男性は軽いやけどですみましたが、爆発は冷却スプレーのガスが原因とみられています。
爆発は運転者の男性がタバコに火をつけようとして起こったということで、「火を付ける前に冷却スプレーを身体に30秒ほど吹きかけた」と話しているそうです。
現在、地球温暖化防止の制約からスプレー類には安全なフロンガスなどが使用できず、冷却スプレーにはブタンやジメチルエーテルなど可燃性のガスが使用されることが多くなっています。
消防署によると、30秒も密閉空間で使用していれば爆発のおそれがあり、今回のように軽傷で済んだのは奇跡的で大やけどの危険があるということです。
車の中など密閉された空間で、冷却スプレーや虫よけスプレー・殺虫剤などを使用するのは避けましょう。また、車内で使用してしまった場合は、すぐに換気をして、タバコに火を付けるなどの火気は絶対に避けてください。
(シンク出版株式会社 2020.8.27更新)
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