今年の7月末に、山形市内で水没した車内に閉じ込められた女性を救助した男性が警察署長から感謝状が贈られたというニュース報道がありました。
男性は、自宅近くの道路沿いの土手を歩いていたところ、冠水した路上で車の下半分が水没し、クラクションを鳴らしている乗用車を発見しました。
運転席には女性が乗っており、男性は水に浸かりながら車に近づいて、ドアをこじ開けて救助したのです。救助から1時間後には、現場の水位は2mまで上昇し、乗用車は完全に水没したということです。
救助した男性の話では、「ドアは水圧で予想以上に重く、開きづらかった」ということですので、車に乗っていた女性では中から開けることが出来なかったと思われます。そうなれば、水没した車に閉じ込められ命を落としていたかもしれません。
最初、車が走行できるような水位でも、アッと間に水かさが増してエンジンがストップしてしまうことがあります。そうなると、車のドアが容易に開けられない状態になっているかもしれません。
道路一面に冠水しているような場合には、なるべく走行しないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2020.9.15更新)
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