先日、長野県警が地元の女子高校生の研究結果をもとに、信号のない横断歩道を手を上げて渡る運動を展開しているという報道がありました。
女子高校生が自宅近くで実施した調査では、手を上げずに立った時の車の停止率は35%だったのに対して、手を上げた場合は88%に達しており、こうした調査結果をもとに運動を展開しているということでした。
確かに、横断歩道で手を上げている人をみたら、ドライバーは止まると思いますが、問題なのは手を上げていなければ止まらないということです。
欧米諸国では、歩行者優先のルールが徹底しており、横断歩道に歩行者がいればほとんどの車が止まると言われていますし、実際に旅行などで訪れた際にも感じることがあります。
これに対して、JAFの調査によりますと、日本の一時停止率は全国平均でわずか17%しかありません。いかに日本では歩行者優先のルールが身に付いていないかを如実に示しています。
手を上げて安全に横断するのは悪いことではありませんが、一刻も早く手を上げなくても安全に横断できる社会を構築しなければなりません。全てのドライバーが歩行者優先を徹底するようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2020.9.18更新)
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