皆さんはトンネルを走行中、渋滞でもない限り停車する機会はないと思いますが、故障して停車を余儀なくされることがあります。
そんなとき後続車が前をよく見ていなかった場合、大きな事故に結びつく恐れがあります。
さる10月6日午後4時頃、神戸市内の新名神高速道路トンネルの中で、故障のため走行車線に止まっていた大型トラックに軽ワゴン車が追突し、軽ワゴン車を運転していた53歳の男性が死亡するという事故が発生しました。
大型トラックの運転者が、停止表示器材などを設置していたかどうかはわかりませんが、10分間ほど停止していたそうですから、その間は他の後続車が避けて走行していたということです。
高速道路のトンネル手前表示板には「故障車注意」などの表示が出ていた可能性もあります。現場のトンネルは2車線ある直線で見通しが良かったということですから、追突したドライバーがなぜトラックを発見できなかったかわかりませんが、ライトを点灯していなかったり、たまたまカーナビに脇見をしていたなどの要因が重なったと思われます。
このように、トンネル内は走行車線に停車せざる得ず非常に危険です。車の具合が悪くなったら、なんとかトンネルを避けて広い路肩のある場所に停止するように努めましょう。
また、トンネルに近づいたときには手前のトンネル情報表示板に気を配り、トンネル内ではライトを点灯し、停車車両を警戒して前方から目を離さないことが重要です。
(シンク出版株式会社 2020.10.12更新)
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