皆さん、最近電動パーキングブレーキを装備した車が増え、ブレーキペダルから足を離しても停止し続けてくれる「オートブレーキホールド」機能が備わっている車も多くなっています。
この機能は、信号待ちなどの際にⅮレンジに入れたままブレーキペダルから足を離しても止まったままなので、非常に便利な機能となっています。
この機能を備えていない車では、駐車場入口でチケットを取るときに手を伸ばした際に足が離れ、クリープ現象で車が動き出してチケット発行機に当たったり、信号待ちで停止中に後ろの荷物から物を取り出そうとしてブレーキが緩み、前車にコツンと当ててしまうといった事故がありました。
「オートブレーキホールド」機能を備えている車では、ブレーキから足を離しても車が動きませんから、こうしたうっかりミスによる事故は起こらないと思います。しかし、アクセルと踏むと機能が解除されて、動き出しますので過信するのは禁物です。
過去にこの機能を備えた車で、Ⅾレンジに入れたまま停止して車から降りようとした際に、車が動き出して歩行者が死亡する事故が起きています(足がアクセルペダルに当たったかどうかは紛争中)。
いずれにしても、こうした機能を備えている車でも車から降りる場合には、Pレンジに入れることを徹底しましょう。
(シンク出版株式会社 2020.10.23更新)
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