昼間の飲酒運転の割合が増加傾向です

 

 警察庁の分析によると、近年飲酒運転による死亡事故は減っているものの、昼間に飲酒運転をする割合が増えていることがわかりました。

 

 2006年福岡市で飲酒運転による幼い兄妹3人が死亡した「海の中道大橋」事故を契機に、飲酒運転に対する厳罰化の機運が高まり、年々、件数は減っています。

 しかし、2006年当時は夜間の飲酒運転事故が71.8%、日中が28.2%と圧倒的に夜型の事故形態でしたが、年々昼間の割合が増加傾向にあり、2019年上半期には日中の割合が39.5%とほぼ4割に達しています。

 

 さらに、福岡県警察本部の調査では、福岡県内に限ると2019年上半期に昼夜の割合が逆転し、昼間の飲酒運転事故の割合のほうが多くなり、また、免許の取消し基準に達するアルコール濃度の高い悪質な例が多いことがわかりました。

 

 出来心による飲酒運転全体は減少するなかで、昼間からビールを飲むなどお酒をやめられないアルコール依存症の患者による事故は減らないため、昼間の飲酒運転割合が増加していると推測されます。さらに最近はリモート勤務が定着して昼間から家飲みをする人も増えたと考えられます。

 

 アルコール依存症の人に「依存症で飲酒をコントロールできていないのでは」と指摘しても、自分はそんなことはないと否定します。病気なのに自分が病気だと自覚できずにいるところに落とし穴があります。

 

 多量に飲酒する習慣の人を知っていたら、ぜひ、病気ではないかという視点で寄り添い、事故を起こす前に治療できるよう援助することを心がけてください。

 

(シンク出版株式会社 2020.11.2更新)

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 とくに「酒気残り」が運転に与える影響に注目し、体内のアルコール残量とドライバー本人の酔いの感覚とに大きなズレがあることを検証し、注意を促します。

 

 また、飲酒運転の罰則も解説していますので、「飲酒運転は犯罪であり絶対に許さない!」と飲酒運転根絶を強く訴える内容です。

 

 指導:金光義弘(川崎医療福祉大学特任教授)

 

 

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