先日来の寒波襲来で関東・北陸・東北地方などでは大雪のため、通行止めや大渋滞が相次ぎました。一時は1000台以上の車が雪の中に閉じ込められましたが、短期間の大雪のためだけでなく、雪用タイヤへの履き替えの済んでいない車が走行したことも関係していると考えられます。
これから降雪しそうな地域に出かける方は注意していただきたいのですが、冬用タイヤの装着だけではなく、チェーンの搭載についても検討しておく必要があります。
というのは、2018年の豪雪被害を踏まえて、国土交通省は国内のいくつかの道路で全車チェーン規制区間を設けていて、大雪が降った場合は右図のような規制標識を出してチェーンを装着していない車の通行を止めることになっています。
全車チェーン規制は、スタッドレスタイヤなど雪用タイヤを装着している車にも適用されますので、通常の滑り止め規制(チェーンまたは雪用タイヤ使用)と混同しないようにしてください。
高速道路のインターで滑り止め規制があった場合もスタッドレスタイヤを装着していれば入れますが、高速を降りたあと峠道でチェーンがないためにストップさせられるという可能性があります。
こうしたチェーン規制は、大雪特別警報などが発令されたとき道路の通行止め規制と連動して行われますので、雪に関する道路情報サイトなどで規制の有無を確認することが重要です。
全車チェーン規制区間について、詳しくは国土交通省のWEBサイトを参照してください。
(シンク出版株式会社 2020.12.21更新)
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