先日、信号や横断歩道のない交差点を横断していたら、交差点に近づいてきた車からクラクションを鳴らされました。
まだ距離があったので、車が来る前に横断できると考えたのですが、その運転者は車が優先と考えているのか、自車の進路上に歩行者のいることが目障りだったようです。
横断歩道を横断中でもひかれる歩行者が多いのですから、横断歩道のない交差点を横断するときは注意すべきでしょう。ただし、こうした交差点で「クラクションを鳴らす運転者の行動が正しい」と思っている人が多いようであれば、これは問題です。
横断禁止場所でない限り、運転者は「横断歩行者等妨害等」の違反に問われます。
横断歩道のない交差点であっても「交差点またはその直近を歩行者が横断しているときは、その歩行者の横断を妨げてはいけない」と道路交通法に定められ、罰則は3月以下の懲役または5万円以下の罰金、違反点数は2点付加されます。
警察庁の統計によると、横断歩行者妨害違反の件数は年々増加しており、2019年は22万9,395件で過去最多を記録し、2020年はすでに10月末時点で24万件を超え最多を更新しています。それだけ警察が摘発を強化しているということですが、一向に減らないことが気になります。
道路は車だけのものではありません。歩行者の横断を妨げないことを基本として運転しましょう。
(シンク出版株式会社 2020.12.23更新)
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