最近、視界の悪い夜間に交差点を左折する大型車が直進してくる自転車を巻き込む事故が目につきます。
さる12月25日午後11時ごろ、東京都江東区の交差点を左折しようとしていた大型トレーラーが、自転車で横断していた男性をはねて死亡させる事故がありました。
おそらく、大型トレーラーの運転者は後方からくる自転車を見落として左折しようとしたのだと思われます。
視界のよい昼間でも、左折車が後方からくる自転車を見落として巻き込む事故がよく発生しますが、視界が悪くなる夜間となると自転車を見落とす確率は格段に高くなります。
自転車は車体が小さいために夜間は非常に見つけにくいうえに、ライトをつけていてもその光は小さくて輝度も弱いので、見落としがちになります。
万一、自転車が無灯火の場合には、その存在を発見するのは非常に困難になります。
夜間、交差点を左折する場合には、サイドミラーなどで何度も後方と側方を確認して自転車の存在に目を光らせるとともに、スピードを落としてゆっくりと曲がるようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2021.1.21更新)
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