皆さんは車に1人で乗るとき、助手席に荷物を置くことがあると思いますが、これが危険な行為であることに気づいていますか?
助手席に荷物があれば運転中に色々と物が出せるので便利、と考えて置いているのでしょうが、助手席の荷物の中からペットボトルのお茶を出そうとしたり、荷物の中で電話が鳴ったのでそれに気を取られてわき見をするといった危険が多いのです。
さる2月9日午後3時すぎ、横浜市保土ケ谷区の国道1号で、乗用車の運転者が助手席の荷物を取ろうとしてハンドル操作を誤って路線バスと衝突し、はずみでバスが縁石に乗り上げるという事故がありました。幸い、乗用車の運転者とバスの乗客4名が軽いけがを負っただけですみましたが、運転中に手を荷物に伸ばしたことが原因です。
このような操作ミスだけでなく、減速したとき助手席の荷物が落ちそうになって脇見をしたといった事故例もあります。
また、配送などをしている運転者は助手席に伝票が入ったカバンがあると、運転中につい確認したくなってわき見をする原因になります。
運転に集中するためには、予め飲み物などは前を見ながら取れる場所(ドリンクホルダーなど)に置いておき、荷物は後部座席か助手席の下など手の届かない場所に置くことが重要です。
(シンク出版株式会社 2021.2.15更新)