警察庁は、このほど昨年の交通関係法令違反の検挙状況を発表しました。それによりますと、告知・送検件数は575万1800件と前年比0.7%増とわずかながら増加しました。
昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大が社会生活に深刻な影響をもたらしましたが、交通違反にも大きな影響を与えています。
最近は、あまりスピードを出して運転をする人は少なくなった印象なのですが、昨年は外出自粛による交通量が減少したことなどの影響でしょうか、街中でも結構なスピードを出して走行する車を見るようになりました。
その傾向は統計にも表れていて、「最高速度違反」が前年よりも2.2%増の116万2420件と増加しています。
その反面、減少したのが「飲酒運転」です。家飲みが増えたせいでしょうか、2万2458件と前年よりも11.7%減と2ケタ減となっています。
しかし、家で飲んでいても途中でお酒が足りなくなって、車で買いに出かけたりして、飲酒運転で摘発されるケースも増えていますので注意が必要です。
自粛生活が続くと、ストレスも溜まり車の運転で気を晴らそうとしがちですが、くれぐれも慎重な運転を心がけてください。
(シンク出版株式会社 2021.3.2更新)
飲酒運転のなかには、いわゆる二日酔いや少し仮眠したから大丈夫と思って車を運転し、酒気帯び運転となる事例が少なくありません。
小冊子「『酒気残り』による飲酒運転を防ごう」は、川崎医療福祉大学の金光義弘特任教授の監修のもと、酒気残りのアルコールが身体に与える影響や、本人の 自覚と実際のアルコール含有量のギャップなどを紹介しており、「酒気残り」による飲酒運転の危険をわかりやすく理解することができます。