ゴミ収集車の作業で、ゴミを後部の投入口に放り込んだあと作業員が収集車後部のステップに乗っている姿を見かけることがあります。低速で進行・停止を繰り返しているので、あまり危険を感じていないようですが、これは道路交通法で禁止されている設備外乗車にあたり、重大事故につながる危険があります。
さる2月19日午後1時半ごろ、沖縄県那覇市の市道交差点でゴミ収集車が右折した際に後部にあるステップに立っていたアルバイト男性(55歳)が転落し、頭を強く打って病院で死亡しました。
右折した時の速度が速く、アルバイト男性は遠心力の働きで振り落とされたものと思われます。
こうした事故はゴミ収集車だけでなく、路上作業車や構内で作業するトラックなどでもよく発生することがあります。
「短い距離だから」「構内だから」といった甘い考えで、同乗者や作業者を荷台やステップに立たせて走行することのないように気をつけましょう。
(シンク出版株式会社 2021.3.8更新)
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