ご存じのとおり、自転車は道路交通法上は「軽車両」となっていますので、車道と歩道の区別があるところは車道通行が原則ですし、道路の左側に寄って通行しなければならないことになっています。
ところが、自転車のなかには「軽車両」だという意識がない人も多く、右側を堂々と通行することが少なくありません。
車を運転しているドライバーにしてみれば、前方に止まっている駐車車両の陰から急に前に出てくることが多く、ビックリすることが少なくありません。
また、最近見たドライブレコーダーの映像では、片側2車線道路の左側車線を走行していた前の車が減速した直後に、その車の陰から自転車が出てきて、車線の間を逆走していきました。
逆走してくる自転車は、前方に何もなければ簡単に発見することができるのですが、前に駐車車両があったり前車に追従していたりして、その死角から自転車が急に直前に出てくると避けきれないことがあります。
前方に駐車車両があったり、前車に追従していて前車が急にブレーキを踏んだ時には、その死角に自転車が隠れているかもしれないと警戒しておきましょう。
(シンク出版株式会社 2021.3.31更新)
「軽く考えていませんか?自転車事故!」は、自転車事故の代表的な事例を6つ取り上げて事故防止策を伝授します。
事例ごとにドライバー、自転車利用者の双方にどのような過失があったかを考え、どのような不安全行動が事故に結びついたかを理解することができます。
ドライバーの対自転車事故防止教育に最適です。
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