さる4月14日午後5時ごろ、東京都日野市で横断歩道を渡ろうとしていた女の子を待つために一時停止していたバイクに、後ろから来たトラックが追突して、バイクを運転していた男性が死亡する事故がありました。
事故の現場は、信号機のない横断歩道の手前で、トラックの運転者は「バイクを見て急ブレーキを踏んだが間に合わなかった」と話しているということで、横断歩道があり停止している車がいるとはあまり考えていなかったのではないでしょうか。
一般的に、信号機が設置されていない横断歩道では、あまり停止車両がいませんので、走行している車の運転者はそこに車が止まっているという認識が薄いのではないかと思います。
それでも、停止している車が四輪車の場合は車体が大きいため認識できるのですが、バイクの場合は車体も小さく車幅もありませんので、漫然と運転しているとバイクが停止していると認識するまで時間がかかってしまいます。
信号機のない横断歩道の手前には、路面に◇のマークも設置されていますので、そうした道路標示に注意して、近づくようにしてください。
そうすれば、バイクが停止していても追突することはないと思います。
(シンク出版株式会社 2021.4.26更新)
この冊子は、事業所の安全業務を行うにあたって、さまざまな法律上のトラブルから事業所を守るために知っておきたい法律知識を清水伸賢弁護士がわかりやすく解説する「安全管理の法律問題」の続編です。
前作では紹介できなかった事例を中心に、疑問点の多いテーマを取り上げわかりやすく解説しています。前作をすでにご購入いただいた方にもおすすめの内容です。
各テーマにはチェックリストや、ポイントをビジュアルに紹介していますので、難解な法律知識もわかりやすく理解することができます。