最近、滋賀県警察本部と滋賀大学が共同で行った分析で、ドライバーが高齢になるほど交差点での左右確認の頻度が減るなど、事故につながる行動が増える傾向にあるという報道がありました。
滋賀県警では、ドライバーの見ている方向やブレーキ、アクセルを踏むタイミングなどが解析できる「運転技能自動評価システム」(オブジェ)を使った講習を定期的に開催しているのですが、平成30年7月から令和2年9月に講習を受けた20~90代の180人分のデータについて分析したところ、次のような結果が出ました。
それによりますと、ドライバーが高齢になるほど左右の安全確認のために首を動かす角度が小さくなり、確認の回数も減ることが判明しました。とくに、右方向よりも左方向の安全確認ができていないこともわかりました。また、一時停止場所における一時停止率も、高齢になるほど低くなることも判明しました。
年をとればとるほど、左右の安全確認をするときに、少しだけ顔を向けただけで済ませる傾向があるように思います。
こうしたことが、出会い頭事故が多いなど高齢者特有の事故につながっていますので、一時停止標識のある交差点や停止場所では、しっかり止まって何度も確認することを徹底してください。
(シンク出版株式会社 2021.4.28更新)
交通事故には、交差点右左折時や進路変更時、バック時、夜間の歩行者横断時など典型的な事故パターンが存在します。
それぞれのパターンには事故を起こしやすくする危険要因が存在するため、あらかじめ危険要因を理解して行動することができれば、事故の確率を飛躍的に減らすことが可能になります。
この冊子では、13の典型的事故パターンについて、危険要因を直感的に理解し、さらに覚えやすいようにイラストと3つのキーワードを中心に構成されています。
イラストでチェックし、安全運転のための3つのキーワードを覚えることで事故防止スキルが確実に向上します。