衝突しそうになったら、まずブレーキを

 さる5月27日午前11時半ごろ、福岡市中心部でバスなど3台がからむ事故が発生し、軽乗用車がはずみで歩道に乗り上げました。

 

 当事者の話によると、軽乗用車の運転者(60代)が脇見をして信号無視で交差点を通過中に、左から出てきた高速バスと出会い頭に衝突、そのまま直進して前を走行していた軽乗用車に追突し、さらに左側の車止めをなぎ倒して歩道に乗り上げたということです。

 

 この事故で、事故を起こした軽乗用車の助手席にいた女性と追突された軽乗用車の運転者がけがを負いましたが、幸い命に別状はありませんでした。

 

 事故のニュースを読んで、歩行者に被害が及ばなかったのは本当に幸運だと思いましたが、事故を起こした運転者が強いブレーキを踏んでいれば、歩道に乗り上げることはなかったのではないかと感じます。最初の接触後に動転してそのまま走行し、追突直前にハンドルで回避しようとした可能性があります。

 

 こうした事故現場では、事故のはずみで歩道上の歩行者などが二次衝突されるケースがあり、その多くはあわててハンドル操作で避けようとしたことが原因となっています。

 

 ハンドルを切る前に急ブレーキを踏めば、衝突しても衝撃は弱められ自分の身体はシートベルトに守られます。状況にもよりますが、まずブレーキを基本に対処するよう心がけましょう。

 

(シンク出版株式会社 2021.6.1更新)

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