さる5月22日午後4時半ごろ、静岡市の道路を走行していた軽自動車に、山から落ちてきた複数の岩や石が衝突して、乗っていた2人がケガをする事故がありました。
事故の現場は、静岡市内から山間部にある温泉地につながる片側1車線の川沿いの道路で、静岡県では21日に大雨が降っており、落石はその影響とみられています。
山から岩や石が道に落ちてきたのとほぼ同時に、軽自動車が正面から突っ込み、フロントガラスにひびが入ったということです。
大雨が降った後に山間部の道路を走行するときには、道路が陥没していたり、山から土砂などが崩れ落ちて道路を塞いでいることが珍しくはありません。
したがって、山間部の道路を走行するときには、それらを警戒して十分にスピードを落として運転する必要があります。スピードを出していると、前方に落石や土砂崩れを発見しても手前で停止することができなくなり、大きな事故につながってしまいます。
ただ、今回の事例のように直前で石が落ちてきたような場合は、避けるのが難しい面があります。それでもスピードを落としていれば、石などが落ちてきても瞬時に止まることができますので、大きな事故になる可能性は低くなるのではないかと思います。
(シンク出版株式会社 2021.6.4更新)
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