精密検査などの後は運転に注意しよう

 

 先日、胃の精密検査を受けたとき、「車やバイクでは来ていませんね」「帰りの交通機関は何ですか?」と何度も看護師さんに確認されました。

 

 理由を尋ねたところ、「胃カメラを飲むとき簡易な麻酔薬を投与していますので、念のため検査後すぐの運転は控えてほしいのです」と言われました。

 麻酔薬が切れたと思って運転した患者さんが、フラフラしてハンドル操作を誤ったり、バイクで転倒するといった事例があるそうです。

 

 本格的な手術などの場合は、退院のとき家族が迎えにきたりタクシーを呼ぶことが多く、また、普通は麻酔薬が完全に切れてから退院させているらしいのですが、精密検査などは終わるとすぐ1人で帰る人が多いので、稀に麻酔薬の効果がぶり返す危険があります。

 

 そこで、帰る前に必ず交通手段を確認し、マイカーなどの場合は1時間ほど休憩して帰るように要請しているということでした。

 

 胃カメラに限らず眼の精密検査などのときも、眼底を視るため散瞳する(瞳孔を広げる)眼薬をさすことがあり、3~4時間は眼がかすんで運転するのが危険になります。

 

 入院治療などと違って、健康診断や検査は終わればすぐ帰れると思ってしまいますが、車で行くと危険な場合もありますので注意が必要です。

 医療機関の指示に従って休憩するか、最初から公共交通を利用するようにしましょう。

 

(シンク出版株式会社 2021.6.7更新)

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