さる5月30日午前5時半ごろ、滋賀県甲賀市の新名神高速道路のトンネル内の路肩に停止していた軽乗用車に、大型トラックが追突する事故がありました。
軽乗用車は、路肩から走行車線にはみ出して停止していたということで、乗っていた5人のうち2人が死亡しました。
このコーナーで何度も取り上げていますが、夜間に路肩に停止していた車が後ろから来た車に追突される事故がよく起きています。この事例のように走行車線にはみ出して停止していると、そのリスクは格段に高くなります。
というのは、夜間走行しているドライバーは眠気でもうろうとしながら運転していることがあり、そういうときには左側の路肩との境界線を目印にしてその線に沿って走行していることがあるからです。
通常は、そのまま境界線に沿って運転すれば何も起きないのですが、この事例のように路肩からはみ出した車が停止していると、気づいたときには避けることができないパターンになるのです。
いずれにしても、夜間の路肩に停止するのは大変危険なので、停止しないようにしなければなりません。しかし、どうしても停止しなければならないときは、せめて路肩からはみ出さないように停止させてください。
(シンク出版株式会社 2021.6.8更新)
衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)の普及によって、追突事故は減少傾向ですが、依然として、車対車事故における割合は追突がトップとなっています。
本テストは、普段の運転行動をチェックしていただくだけで、ご自身の中にどんな追突事故に対する危険が隠れているかを確認していただける自己診断テストです。