さる5月26日午前3時30分ごろ、千葉県勝浦市の県道を電動カートで走行していた男性が後ろから走ってきた車に衝突され、死亡する事故がありました。
現場は、片側1車線の直線道路で、車の運転者は「ぶつかった認識はあったが怖くなって逃げてしまった」と話しています。
深夜、走行している車が道路を横断している歩行者などと衝突する事故は少なくありません。
その背景にあるのは、運転者がこんな時間に横断する人はいないだろうという「思い込み」があり、そのために前方に対する注意が疎かになることだと思います。
今回の事故の場合も、運転者はおそらく横断歩行者の場合と同様に、まさかこんな深夜の時間帯に電動カートが走行しているとは思っておらず、そのために発見が遅れたのではないでしょうか。
これまで、電動カートが事故に巻き込まれるのは主に昼間の時間帯だったのですが、今回の事故をみると深夜にも走行して事故に巻き込まれています。
これからは、深夜走行する場合には、横断してくる歩行者に対する注意と同様に、電動カートにも注意してください。
(シンク出版株式会社 2021.6.10更新)
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