「てんかん」と診断されたら運転は慎重に

 さる1月21日、福岡県宮若市で普通乗用車が軽乗用車に追突し、そのはずみで計4台の車が巻き込まれ、1人が死亡し2人が重軽傷を負う事故がありました。

 

 その後の警察の調べで、最初に追突事故を起こした運転者が「てんかん」の発作を起こしたことが分かり、6月2日に運転者を危険運転致死傷の疑いで逮捕しました。

 

 ご存じのように、「てんかん」と診断されても、2年間運転に支障がある発作が起こっておらず医師がしばらく発作のおそれがないと診断した場合など、一定の条件を満たせば車の運転は可能です。

 

 今回事故を起こした運転者は、昨年9月に病院で「てんかん」の診断を受け、医師からは運転時に起こる発作の危険性を指摘されていたということですので、安全に運転できるような状況にはなかったと思われます。

 

 いうまでもなく、車の運転は安全にコントロールできれば便利な乗り物ですが、反対に運転途中で発作を起こしてコントロールができなくなれば、人を殺す可能性がある乗り物でもあります。

 

 このことをしっかりと肝に銘じ、「てんかん」の診断を受け、医師に危険性を指摘されている場合は、運転をしないようにしてください。

(シンク出版株式会社 2021.6.18更新)

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