さる6月8日午後6時すぎ、国会議員の秘書が運転する車が東京都港区の交差点を左折する際に自転車と衝突しましたが、そのまま逃げるという事件がありました。
この車には国会議員も同乗しており、当て逃げを止めなかったばかりか、車の車検が切れていたことも判明しました。車検が切れているということは、当然自賠責保険にも入っていませんでした。
国会議員の車が、このような違反行為をすること自体信じられませんが、この行為がどのような罰則を伴うのかをみてみましょう。
当て逃げの場合は、たとえば原因となった違反が安全運転義務違反なら2点になり、これに付加点数として5点がつきます。刑事罰として1年以下の懲役または10万円以下の罰金が科せられます。
また、車検切れの車を公道で運転すると、無車検運行として6点の違反点数がつきますし、刑事罰として6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。自賠責保険も切れていたということなので、無保険運行の6点が加算され、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。
車検切れの車を公道で走らせることは、重大な違反ですので絶対にしないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2021.6.23更新)
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