さる6月16日午後5時半ごろ、熊本市南区の道路を走行していた軽乗用車が、右側にある会社の敷地内から車道に出てきた自転車をはねて死亡させる事故がありました。
事故の現場は、見通しのよい片側1車線の直線道路で、会社と道路の間に歩道はなく路側帯があるだけでした。
会社の前の道路に歩道が設置されていると、歩道の幅がありますので、車道に出るまでに少し距離がありますので、会社の敷地内から出る自転車としては、多少なりとも車道の車を発見するまでに時間があると思います。
しかし、歩道がないとすぐに車道に直結しますので、油断しているとすぐに車道に出ていくことになります。
一方、道路を走行する車にしては、交差点であれば交差道路から来る車に対して注意が向くと思いますが、会社の敷地となると交差点より注意力が低下すると思われます。
そのため、会社の敷地から急に自転車が出てきた場合には対応できないことがあります。道路脇に会社などの敷地がある場合には、そこから出てくる自転車にも注意しておきましょう。
(シンク出版株式会社 2021.6.24更新)
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