さる6月24日、京都地検は4月14日に京都市北区で乗用車がセンターラインをはみ出してトラックと正面衝突して同乗していた5人が死傷した事故で、運転していた大学生を自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の罪で起訴しました。
この事故は、制限速度が時速40キロのところを94キロで乗用車を運転して対向車線にはみ出したもので、同乗者は「危ないから止めろ」などと言っていたようですが、無理にスピードを出して対向車線にはみ出してしまったものです。
過去の研究から、若い世代の運転者(とくに男性)は、同年齢の友達などの同乗者を乗せていると事故のリスクが高くなることが報告されています。
同じ年代の友達を乗せていると、運転が上手いところを見せたい、下手に見られたくないといった意識が働き、無理にスピードを出す傾向が少なくありません。
当然のことですが、若い世代の人は運転経験が浅いドライバーが大半ですので、スピードを出せば車を上手にコントロールすることができず、事故の確率が高くなるのです。
友達などの同乗者がいるときは、変に運転の上手下手を意識をせずに無理のない運転を心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2021.7.1更新)
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