さる6月25日午後6時45分ごろ、千葉県中央区の道路を走行していた乗用車が、信号機のある横断歩道を渡っていた高齢歩行者をはねて死亡させる事故がありました。
事故の現場は片側1車線の道路で、乗用車を運転していた女性は「信号は青だった。対向車線が渋滞しており、車の間から歩行者が出てきた。ブレーキをかけたが間に合わなかった」と話しているということです。
乗用車の運転者は、前方の信号が青だったので、赤信号を無視して歩行者が横断歩道を渡ってくるとは思っていなかったのだと思います。
確かに、車線が渋滞しておらず車が流れている場合には、赤信号で横断してくることは滅多にないのですが、渋滞している場合には、車が止まっていますので横断してくることは珍しいことではありませんので、注意しなければなりません。
もう一つ注意しなければならないのは、対向車線が渋滞していると、車列が死角になりますので、渡ってくる歩行者がわかりにくいということです。
対向車線が渋滞している場合には、横断歩道の信号が青だったとしても、横断歩行者に対する注意を怠らないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2021.7.7更新)
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