手を挙げていなくても歩行者に道を譲ろう

 

 地域によって都道府県単位の「夏の交通事故防止運動(交通安全県民運動)」がすでに始まっていますが、今年はとくに横断歩道における歩行者の安全確保が強調されています。

 道路交通法38条1項は、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる場合、「車は一時停止しなければならない」と定めています。違反した場合の違反点数は2点で、反則金は普通車なら9,000円、大型車は1万2,000円です。

 刑事罰は3月以下の懲役又は5万円以下の罰金となっています。

 横断歩行者を無視する車が多く、信号機のない横断歩道を渡ろうとするとき、車に「止まってほしい」と意思表示するため、都道府県警察によっては小学生を中心に「手を挙げて横断歩道を渡る」運動を進めているところが増えていおます。
 長野県の高校生が調査した結果、手を挙げて横断歩道に立つと車が歩行者の前で止まる率が高まり、事故防止に効果的だというデータが明らかになったからです。

 私達ドライバーは、手を挙げている場合はもちろん、横断歩道の手前で横断しようとしている歩行者を見かけた場合は必ず一時停止して、安全な横断を見守るように心がけましょう。


(シンク出版株式会社 2021.7.7更新)

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10月8日(火)

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