狭い道路が交わる交差点で、曲がっていく道路が一方通行の場合、どのような確認行動をしていますか。
たいていの場合、一時停止標識がある場所では停止して、また標識がなくても見通しの悪い交差点では徐行して、車がやってくる方向を確認するでしょう。しかし、そのまま車が来ないと思って自分が曲がっていく方向を見ないでハンドルを切って進んでいることはありませんか?
狭い一方通行路であれば逆方向からの交通はないと思い込み、つい車は右に曲がるのに左を確認したまま、右を見ないで車を動かすと、逆行してきた自転車やバイクと衝突する事故を起こす危険があります(あるいは左に曲がるのに右をみたまま車を動かす危険があります)。
曲がる直前に「もっとも危険な曲がる方向を見ない」というのはあり得ないように思えますが、実際にこのような行動をとっている運転者は意外に多いのです。自分自身がそうした危険な操作をしていないか、一度反省してみてください。
そして一方通行路へ曲がっていくときは、必ず曲がる方向を確認してからハンドルを切るようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2021.7.26)
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