さる7月18日午前0時ごろ、長野県千曲市の国道で、タクシーから降りた男性が後方から来た乗用車にはねられ死亡する事故がありました。
男性はタクシーから降りた後、前方から道路を渡ろうとした際にはねられたものです。
夜間、道路端にタクシーが止まってヘッドライトを点灯させていると、おそらく車体の左側が暗くなっていると思いますし、そこから降りてくる乗客はあまり見えなかったのではないかと思います。
さらに、国道などの幹線道路では店舗の看板が光っていたり、対向車がいてヘッドライトを点灯させていると、運転者としてはそちらに目が行きます。
そのため、暗い場所から歩行者が飛び出してくると、どうしても反応が遅れてしまいます。
夜間、道路左側にタクシーが停車していたら、必ず降車客が道路を横断してくると考えておきましょう。
タクシーに乗るくらいですから、酔っているかもしれず、走行車両が近づいて来ていても、おかまいなしに道路を横断してくるかもしれないからです。
(シンク出版株式会社 2021.7.29更新)
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