被害者が大丈夫と言っても立ち去らない

 車が歩行者や自転車などと接触したとき、低速度で運転していると大したことはないと甘く考えがちです。

 

 さる7月30日午前9時ごろ、兵庫県川西市の県道で病院の駐車場から道路に出ようとした車が、歩道を走ってきた8歳の女の子が乗る自転車に衝突し、後ろから来た兄(10歳)の自転車にも衝突、2人は足に擦り傷を負いました。

 

 ところが、車の運転者は「大丈夫?」と声をかけ、2人が「大丈夫です」と答えたところ、何もしないでそのままその場を立ち去ったということです。このため、警察は車の運転者を「救護義務違反=ひき逃げ」で捜査しています。

 

 乗用車でも車は1トン近くの重量があるため、たとえ時速10キロ程度で衝突しても、まともに衝突し歩行者が衝撃で地面に頭を打ちつけたような場合には、重力加速度に換算して50G程度の衝撃を与えることがあります。

 

 ですから、すぐに停止して歩行者や自転車に乗る人の怪我の具合を確認し、頭などを打っている場合は救急車を呼ばないと後で大変なことになる可能性があります。

 

 被害者が子どもや中高生の場合は「大丈夫です」と答えがちですが、本当に大丈夫かは病院に行かないとわかりませんので、救護せずにその場を立ち去ることは許されません。

 

 「ひき逃げ」が重罪であることを意識し、必ず必要な救護措置を行うよう心がけましょう。

 

(シンク出版株式会社 2021.8.5更新)

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