最近、各地で記録的な大雨が降っており、冠水した道路を車が疾走するニュースをよくみます。
これまでは、冠水した道路を走行していると突然エンジンストップして、道路上に立ち往生する危険について述べてきたのですが、それとは違った危険もあるようです。
それは、冠水した道路を走行する車が水を押しのけるために、その波が周辺の家屋などに押し寄せ、窓ガラスや壁などに被害をもたらすというものです。
浸水被害が深刻だった佐賀県武雄市では、冠水した国道34号をトラックなどが波を立てて走行した結果、車が押しのける波が道路沿いにある店舗などに押し寄せて、窓ガラスや壁、倉庫のシャッターが破損するなどのケースが報告されています。
海で泳いでいると、近くを船が通ると大きな波が押し寄せてくることがありますが、冠水した道路を走行するということは、それと同じような大きな波を生み周辺家屋に被害をもたらしています。
冠水した道路を走行するということは、エンジンストップの危険以外に周辺の家にも被害をもたらすことがあるということも頭に入れ、無理に走行しないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2021.8.27更新)
近年は地球温暖化などによる異常気象により、豪雨や強風・突風、猛暑、豪雪などによる自然災害が多発しています。
また我が国は地震大国ですので、いつ何時、大きな揺れに襲われるかもわかりません。しかしながら、日々自然災害への対応意識を高めておけば、被害を最小限に留めることができます。
本書は、運転中に自然災害に見舞われた以下の6つの運転場面を提示しており、それぞれの危険要因と対処方法を考えていただく教育教材です。