さる11月15日、午前8時前に北海道石狩市の市道で、登校のため信号機のない横断歩道を渡っていた中学生2人が乗用車にひかれる事故が発生し、そのうち14歳の男子中学生1人が左足を骨折する重傷を負いました。
乗用車は、中学生の横断を待つため横断歩道で一時停止していた車の横をすり抜けて走行しようとして中学生をはねました。
運転していた34歳の男性は過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕されましたが、「仕事に遅刻しそうで急いでいた」と供述しています。
信号のない横断歩道で横断する歩行者などがいる場合は、車はその手前で停止して横断を見守る義務があります。
さらに、横断歩道の手前に停止している車がある場合、その横を通行できる車線があっても、停止車両の前方に出る前に一時停止する義務があり、横断歩道の安全を確認する必要があります。停止せずに、その横をすり抜けて行くことはできません。
片側1車線で前車が横断歩道で停止した場合に追い越すのも禁止です。こうした行動は、停止した車の死角にいる横断歩行者と衝突する危険が非常に大きいからです。
いくら急いでいるからといって、このような歩行者軽視は絶対に許されるものではないことを肝に銘じてください。
(シンク出版株式会社 2022.11.17更新)
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