さる11月15日、9月に起きた神戸市東灘区の阪急神戸線の踏切事故で、乗用車を運転していた男性が、サイドブレーキをかけずに後部座席からマスクを取ろうとして踏んでいたブレーキが緩んで踏切内に進入したとして「過失往来危険」疑いで書類送検しました。
信号待ちなどで車が停止しているときに、助手席の荷物を取ろうとして、踏んでいたブレーキが緩んで前の車に追突する事故は少なくありません。
これは、荷物を取ろうとしたときに、どうしても身体が伸びますので、ブレーキペダルを踏んでいる足も伸びてしまい、ブレーキが緩んでしまうからです。
この事例のように、後ろの荷物を取る場合には身体をひねりますので、さらに身体が伸び切ってしまい、ブレーキが緩むリスクは一層高くなると思います。
サイドブレーキをかけてから荷物を取るようにすれば、こうした事故は起きないとは思いますが、わずかな時間で取ろうとしますのでサイドブレーキが甘くなったり忘れたりすることがあります。
荷物を取る場合には、安全場所に車を止めてから行うようにしましょう。運転中に、後部座席に置いている荷物を取らないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2021.11.18更新)
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