新型コロナウイルスの感染が収束して、人々が外出する機会も増えていますが、交通死亡事故、なかでも高齢者の被害が増えていることから、各地の警察では警鐘を鳴らしています。
愛知県警察本部によると、11月前半の10日間で10人の交通事故による死者が発生し、そのうち8割が高齢者が死亡する事故でした。
とくに夕暮れの事故が6割と目立っていますが、日没時間が早くなって見落としが多いことと、新型コロナの新規感染者数が減り、高齢者の外出機会が増えていることが要因ではないかと分析しています。
高齢の方はどうしても黒っぽい服装が多いため、遠くから見えにくく、横断時の事故に結びつきやすい危険があります。
運転者の皆さんは、とくに薄暮時は速度を少し落として早めにライトを点けるとともに、対向車や前車がない状況ではライトを上向きに切りかえて、高齢歩行者の発見に努めるよう意識しましょう。
常に「高齢の歩行者がいるかもしれない」という意識で運転している人は、早めに危険を発見できます。自分自身を守るためにも、いつも危険を予測して走行しましょう。
(シンク出版株式会社 2021.11.24更新)
超高齢社会を迎え、私達ドライバーは今後ますます高齢者との事故に注意を払う必要があります。
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