さる11月15日午後6時ごろ、大分県日田市の国道を走行していた普通乗用車が横断歩道を渡っていた高齢者をはねる事故がありました。
事故の現場は、片側1車線の見通しのよい緩やかな左カーブになっており、乗用車を運転していた男性は「前をよく見ていなかった」などと話しています。
運転者が前を見ていなかったというのは、どういうことかは分からないのですが、左カーブを走行しているときには、運転者は車線からはみ出さないようにという意識が働きますので、どうしても曲がっている左側に注意が向きがちになります
そのため、右側に対する注意が散漫になったりしがちで、右から横断してくる歩行者の発見が遅れてしまいます。
また、事故が起きた時刻はいわゆる薄暮の時間帯であり、この時間帯は、周囲の視界が徐々に悪くなり、路上にいる歩行者などは道路に溶け込んで非常に見えにくくなりますので、こうした気象条件も発見が遅れる原因の一つになります。
左カーブになっているような場所では、意識して右側にも注意を向ける必要がありますが、とくに薄暮時では、右側から渡ってくる歩行者を見落とさないようにしてください。
(シンク出版 2021.11.22更新)
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