日本列島は強い冬型の気圧配置に覆われた影響で、26日から27日にかけて各地で大雪に見舞われ、スリップした車が走行できなくなったり、立ち往生して大渋滞が発生しました。
大雪で車が動けなくなり長時間停車する事態になったとき、気をつけたいのが一酸化炭素中毒です。
エンジンをかけて停車していると、だんだんと雪が積もってきてマフラーの排気口が雪で埋まり、排気ガスが車内に入り込んで中毒を起こしてしまうのです。
車が埋まるほどの大雪の際には、十分な防寒対策をとってエンジンを切っておくことが原則なのですが、防寒対策ができない場合にはエンジンをかけると思います。
その際には、忘れずに排気口の周りの雪をこまめに取り除くようにしてください。
年末にも寒波の襲来が予想されています。
不要不急の車の利用を控えるとともに、万一車を運転する際には、大雪によるこうした緊急事態に備えて、車内に除雪用のスコップのほか、防寒着や毛布、寝袋などを用意しておきましょう。
(シンク出版株式会社 2021.12.28更新)
小冊子「雪道・凍結路の危険をイメージしよう」は、冬道を走行するドライバーに対して、安全な運転方法を指導するのに最適の教材です。
雪道を走行するにあたって、必要な知識が身についているか、また危険な行動をしていないかを「はい」「いいえ」でチェックすることにより、冬道走行の基本を学んでいただくことができます。